住む予定のない親の家を相続した場合、売却が資産価値を活かす方法であるケースは珍しくありません。しかし、
「築年数が古い家なんて売れるのだろうか」
「傷みもあり、設備も古い家だが処分できるのか」と不安を感じる方もいるでしょう。
結論から申し上げますと、古い家でも売却は可能です。ただし、スムーズに売却するにはいくつか押さえるポイントがあります。
本記事では、相続した古い家を売却する方法やポイント、売却できにくい家の特徴をご紹介します。「親の家を相続する予定があるが、住む予定がない。どうすればいいのか」と悩んでいる方も、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
相続した古い家は売却可能?現状を解説

築30年、40年を超えている家を相続した場合「売却できるだろうか」と不安になる方もいるでしょう。
築年数が経った家でも、売却は可能です。ここでは、最新情報を基に築年数が経った古い空き家の売却事情を解説します。
築年数が古くても売却は可能
結論から申し上げると、築年数が経った家でも売却は可能です。
「公益財団法人東日本不動産流通機構」が発表した2024年の「首都圏不動産流通市場の動向」によると、中古住宅の成約件数は3年ぶりに前年を上回って1万4,182件となりました。
成約物件価格も12年連続で上昇しています。つまり、中古住宅の市場は非常に活発であるといえます。
また、不動産の価値は建物の新しさだけでは決まりません。特に、一戸建ての場合は土地の価値に注目されます。都市部や駅近エリアであれば、土地目的で購入したいという方もいるでしょう。
住宅地として需要の高いエリアでは、建物を解体して新築する前提で購入されるケースもあります。
「古い家は売れない」はあくまでもイメージ
家の価値は新築が最も高く、築年数と共に下落していきます。そのため、「築年数が経った物件=価値がない」というイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、不動産を購入するのは個人だけではありません。土地に価値を見出す不動産投資家や買取業者など、築古物件を専門に扱う需要も存在します。
また、リフォーム前提で購入するケースもあり、古い家でもすぐに売却先が決まる場合も珍しくありません。まずは、不動産会社に相談してみましょう。
実際に売れている相続物件の特徴
古い家の中でも、以下に挙げるような条件を満たしていれば、早期売却しやすいでしょう。
- 駅から徒歩圏内など立地が良い
- 住宅地として人気のエリアにある
- 再建築が可能な土地である
- 土地の形が整っており使いやすい
このような条件を満たしている場合、土地だけでも十分な価値があるため、広告を出してすぐに問い合わせがくるケースもあります。
買い手が付きにくい相続した古い家の特徴

すぐに売却できる可能性がある古い家がある一方、なかなか買い手がつきにくい家もあります。ここでは、買い手が付きにくい相続した古い家の特徴をご紹介します。
大がかりなリフォームが必要な家
屋根や外壁、水回りなど快適に住むのに欠かせない設備に大規模な修繕が必要な家は、購入後の負担が大きいため、敬遠される傾向があります。
また、見た目がきれいでも設備が古く使い勝手が悪い場合も同様です。
この他、残置物がたくさんある家も掃除や片付けに多額の費用がかかるため、買い手が付きにくい可能性があります。せめて、残置物をゼロにするなど自分でできることはやっておきましょう。
空き家のまま放置されて劣化している家
人が住まなくなった家は、想像以上に早く傷みます。一例を挙げると、換気不足によるカビの発生、雨漏り、害虫や害獣の発生です。
築年数が浅い家でも、しめ切ったままで人が立ち入らないと1年ほどで湿気による劣化が著しくなるケースもあるでしょう。築年数が経った古い家ならばなおさらです。
つまり、古い家をスムーズに売却したい場合は、空き家になったらすぐに売却に向けた行動を開始することが重要です。そうすれば、どのような方法であれ売却できる可能性が高まります。
相続登記がされていない家
不動産の名義が亡くなった親のままになっていると、法律上売却できません。不動産を相続したら、売却手続きを開始する前に、まずは不動産の名義を変更しましょう。
名義の変更は自分でも可能ですが、司法書士に依頼したほうが確実です。
なお、2024年4月1日から、不動産を相続した場合は3年以内の登記が必須となります。怠ると5万円以下の過料が科される可能性があるので、忘れずに登記変更を行いましょう。
古い家は解体したほうが売れる?判断基準も解説

古い家を相続すると、「解体して更地にしたほうが売れやすいのでは」と考える方も多いでしょう。しかし、解体が必ずしも正解とは限りません。
ここでは、解体して売却する方法と古い家をそのままにして売却する方法、それぞれのメリットデメリットを解説します。
解体してから売るメリット・デメリット
更地にして売却すると、純粋に土地の評価がしやすくなります。また、更地にすると見た目が良くなる点も大きなメリットです。
その一方で、木造住宅の解体費用はまとまった費用がかかる点がデメリットです。また、立地によっては、解体費用をかけても買い手が現れにくく、結果的に損をするケースもあります。
それに加えて、再建築不可物件の場合、建物を壊すことで利用価値が大きく下がることもあるため、個人の判断で解体をせずに不動産会社に相談するのがおすすめです。
古家付きのまま売るメリット・デメリット
古家付きのまま売却すれば、解体費用をかけずに済む点が最大のメリットです。
また、買主が解体・建て替えの判断が自由にできます。特に、立地が良ければ問題なく売れることも多いでしょう。
一方、見た目が悪いと内覧時の印象が下がり、売れにくくなる点がデメリットです。また、大規模なリフォームをしなければ住めない家は買主が費用を負担して解体しなければなりません。その点もデメリットです。
さらに、売却した後に家に雨漏りやシロアリ被害といった瑕疵が見つかった場合、売主が知らなかったとしても「契約不適合責任」を問われる恐れもあります。
解体するかどうかの判断基準
解体するかどうかの判断のポイントは、「土地の価値」と「解体費用」のバランスが取れているかです。地価が高く、解体費用を差し引いても高値が付くならば解体も検討してみましょう。
一方、郊外など地価が低く、買主が現れるまで時間がかかりそうな場合は、更地にしたほうが固定資産税が高くなるデメリットもあるため、解体は慎重に検討するのがおすすめです。
迷った場合は、不動産会社や買取業者に査定を依頼し、数字で比較して決めましょう。独断での判断は避けたほうが無難です。
相続した古い家を売却する3つの方法

ここでは、相続した古い家を「家を壊さずに」販売する方法を3つご紹介します。
できるだけ家を壊したくない方や、複数の売却方法を検討したい方は、参考にしてみてください。
仲介で売る
不動産会社を通じて一般の購入者に売却する方法です。
物件によっては時間はかかりますが、条件が良ければ土地だけより高値で売れる可能性があります。
古家付き土地として売る
建物を残したまま、土地目的で売却する方法です。
売主は土地と建物の評価額から建物の解体費用を差し引いた値段で売却します。
解体費用をかけずに済み、買主が自由に建て替えできるため、人気のある売却方法です。
ただし、解体の手間がかかるデメリットがあります。
不動産会社に直接買取してもらう
不動産会社に不動産を買取してもらう方法です。仲介で売却するより値段は低くなりますが、早く・確実に売れるのが最大のメリットです。
状態が悪い物件ほどメリットが大きい傾向があります。
相続した古い家の価値を知るなら「イエウール」
古い家をそのままで売却するのか、解体して売却するか迷っている場合は、古い家の価値を正確に査定してもらうのがおすすめです。
「イエウール」を利用すれば、オンラインで複数の不動産会社に家の価値を査定してもらえます。全国からいつでも気軽に査定を依頼でき、以下のようなメリットもあります。
- 一括査定で比較が簡単
- 信頼できる不動産会社が揃っている
- 高値売却の可能性が高まる
- 登記簿等の書類は用意不要
- 無料で利用可能
対面で不動産の査定をする際に必要な書類もオンラインの査定では必要ありません。仲介や売却を依頼したい不動産会社を探す方法としてもおすすめです。
まとめ
築年数が経った古い家でも売却できる可能性は十分にあります。
住む予定がない場合は、相続したら早めに売却方法や仲介を依頼する不動産会社を探しましょう。
家の価値は時間が経つほど下がっていきます。特に、家と土地をセットで売却したい場合はスピード勝負になります。
家を解体するかそのままで売却するか迷っている場合は「イエウール」に査定を依頼するのがおすすめです。家の価値を全国の不動産会社が査定してくれるので、判断の参考になります。



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